<<鶴の湯温泉の由来>>

鶴の湯温泉は、南北朝時代の延文年間(1356~61)頃から、利用され始めており、江戸時代には武州多摩郡原村温泉として、多摩川沿いの旧青梅街道わきにあって、伊豆方面にくらべ江戸に近いところから、多くの来遊客で賑わい、湖底に沈むまで、湯治場として600年の長い間、栄えてきました。

その昔、弓矢で射られて傷ついた一羽の鶴が、崖から湧出する温泉に身を浸して、傷を癒し、元気に飛び去ったのを見て、初めてその効験を知り、人々が浴する様になり「鶴の湯」と呼ばれるようになったと、伝えられています。

平成3年、小河内ダム建設によって水没した、「シカの湯、ムシの湯、ツルの湯」の三つの源泉を合流して、湖底からポンプで汲み上げて、「鶴の湯温泉」として復活いたしました。

現在は、奥多摩湖周辺の旅館、民宿及び販売所にタンクローリーで毎日、配湯されています。

アルカリ性単純硫黄温泉で、かすかに「タマゴ」の香りがする、お肌にツルツルの美人の湯です。ほとんど無色透明で、諸病に効くことで名湯として、評判の温泉です。

分析表
源泉名 鶴の湯温泉
所有者 社団法人 奥多摩湖愛護会
源泉湧出地 東京都西多摩郡奥多摩町原字湯の内568-ロ及び586-5
泉質 単純硫黄温泉(低張性、アルカリ性、低温泉)
湧出量 370リットル/min
泉温 30.2度
PH値 9.68
利用者 鶴の湯温泉利用者組合
適応症
浴用 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病
飲用 糖尿病、痛風、便秘